顧客へのより付加価値の高い商品・サービスの提供による成長の実現を目指し、中長期的な企業価値向上を実現してまいります

 

 

当社は1899年に創業し、我が国初となる国産ロール式製粉プラントを製作するなど、食品の原料加工機械製造のパイオニアとして歩んでまいりました。創業以来、約120年にわたり、日本人の主食である米、麦はもちろんのこと、蕎麦、ビール、香辛料、配合飼料などの原料加工機械の製造・販売事業や、食品産業工場等を建設するプラントエンジニアリング事業を柱として取り組んでまいりました。

 

当社は、これまでも、そして、これからも、こうした原料加工機械の製造・販売事業やプラントエンジニアリング事業を通じて、農業・畜産・漁業など日本の食を土台から支える分野に貢献し続ける企業でありたいと願っております。

 

また、近年、世界的な課題になっているSDGsの目標達成に貢献するため、環境関連事業の強化も行っております。具体的には、当社の顧客である飼料・製粉・食品工場向けには作業環境の改善や設備機械の劣化防止のため、また、畜産事業者様向けには暑さ・寒さ等から家畜を守る飼育環境の改善のため、当社が取り扱う環境関連資材の導入・施工実績を着実に積み上げ、顧客の課題解決に向けて取り組んでおります。

 

 

こうした中、原料加工機械の製造やプラントエンジニアリング事業においては、国内市場の成熟により受注価格競争が激化しているほか、原材料価格の高騰などによりプロジェクト管理の高度化が求められるなど、当社を取り巻く経営環境は大きく変化しております。このような経営環境の変化を受け、2021年3月期には2期連続の赤字となったことから、2021年6月より、経営の若返りを図り、組織再編・営業拠点の見直しや生産性向上に向けたIoT導入など、業績の立て直しに向けた改革を進めております。

 

さらに、経営環境の変化に適応しながら、顧客へのより付加価値の高い商品・サービスの提供による成長の実現を目指し、2022年2月に、当社は、グリーンエネルギー事業等を展開するAbalance株式会社と新たに資本業務提携を行うことといたしました。

 

今後、当社の独立性を維持しつつ、Abalanceグループとの連携・協働を進め、①両社の顧客基盤を活用したソーラーシェアリングシステム(営農型太陽光発電)の販売拡大、②Abalanceの拠点を活用した成長著しい東南アジア全域を対象とする当社機械装置の販売拡大、③Abalanceが技術力を有する光触媒を活用した当社顧客への新たな付加価値の提供、の3つの注力分野を中心に、新たなシナジーを創出し、中長期的な企業価値向上を実現してまいります。

 

 

そして、株主の皆様へ継続的に利益還元を図ることが経営の重要な課題と従来以上に強く認識し、業績の改善・向上と安定に努めてまいります。

 今後も格別なるご理解とご支援をお願い申し上げます。

 

 

明治機械株式会社
代表取締役社長 日根 年治